平成21年4月20日、マテリアル工学科の院生と教員の4名が耐火物技術協会より若林賞を受賞しました。同賞は、平成20年度に学術論文誌「耐火物」に掲載された論文の中から優秀と認められた4つの論文に対して授与されたものです。なお、第一著者の深見直孝氏は椛蛹炉材に所属する社会人であり、現在工学博士の学位を取得するために母校である九州工業大学の大学院生としても研究活動を行っています。
受賞者: 深見直孝(九州工業大学大学院)、川岸 聡(九州工業大学大学院、現在:日新製鋼)
篠崎信也(九州工業大学)、和才京子(九州工業大学)
題目: 溶鉄とMgAl2O4基板の界面反応に及ぼすSiO2の影響
現在鉄鋼製錬において広く使われるようになりつつあるスピネル系耐火物に着目し、耐火物に含まれるSiO2が溶鉄と耐火物との反応にどのように関与しているのかを調査した。その結果、わずかなSiO2含有量の違いにより界面で起こる反応が異なることがわかりました。